CPS RZ400V2は2024年6月に発売されて以来、低価格かつ冷却性能が高いということで、定番のサイドフローCPUクーラーとして確固たる地位を築いています。
今回はIntel製CPUの「Core i5-14600KF」を使用して、CPS RZ400V2の冷却性能を検証していきたいと思います。
「CPS RZ400V2」の仕様
| CPS RZ400V2(型番:RZ400V2-BK) | ||
|---|---|---|
| 対応ソケット | Intel:LGA 115X / 1200 / 1700 / 1851 AMD:AM4 / AM5 | |
| 対応TDP | 240W | |
| ヒートパイプ | 6mm径 × 4本 | |
| 冷却ファン | 回転数 | 500 ~ 2200 ±10% rpm(PWM) |
| 最大風量 | 86.73 CFM | |
| 最大静圧 | 3.2 mmH2O | |
| 最大騒音値 | 32 dB(A) | |
| フィンコネクタ | 4pin PMW | |
| 外形寸法 | 130(W) × 155(H) × 80(D) mm(奥行きは付属ファン含む) | |
| 重量 | 800 g(付属ファン含む) | |
| メーカー保証 | 3年 | |
| 参考価格 ※2026年3月 | 約3,480円 | |
外観をチェック

パッケージデザインはCPSのコーポレートカラーのグレーとオレンジの組み合わせとなっています。

ヒートシンクの厚みが抑えられており、さらにシングルファンモデルのため、大型の空冷クーラーと比べてすっきりとした印象を与えます。ファンとヒートシンクはいずれも黒色で塗装されています。


全高は155mmなので、ほとんどのPCケースに収まります。

一般的な平らなフィンと違い、三角波浪フィンマトリックスを採用しています。気流の抵抗を減少させ、騒音を抑える効果があります。

メモリスロットとの干渉を防ぐための「オフセットデザイン」が採用されています。

トップカバーです。左上にはCPSのロゴが装飾されています。右下にはコーポレートカラーのオレンジ色の装飾が施されており、いいアクセントになっています。全体的にマットな仕上げとなっており、質感の高さを感じます。

CPUとの接地面は低価格帯のCPUクーラーでおなじみのダイレクトタッチ式です。

べースプレートに直径6mmのヒートパイプが4本接合されています。


ファンは120mmの「F5 R120」を標準搭載。
スペックを確認すると、ファンの型番は、500 ~ 2200 ±10% rpmのPWM制御に対応し、最大風量は86.73CFM、最大静圧は3.2mmH₂O、最大騒音値は32dBAとなっています。
フレームの四隅には振動を抑制するゴム製ダンパーを装備しています。
ファンのスペックは以下の通りです。
- サイズ:120 × 120 × 厚さ25 mm
- 回転数:500 ~ 2200 ±10% rpm(PWM)
- 風量(最大):86.73 CFM
- 静圧(最大):3.2 mmH₂O
- ノイズ(最大):32 dB(A)
付属品をチェック
CPS RZ400V2の付属品は以下の通りです。








マザーボードへの搭載手順






AMDの場合、バックプレートはマザーボード付属のものを使用します。大きな違いはそれくらいで、搭載手順はインテルのときとほとんど同じです。
クリアランスをチェック

オフセットデザインを採用していることもあり、一番左端のメモリスロットと干渉することはありません。

ビデオカードとのクリアランスはそこそこ余裕があります。
冷却性能をチェック
検証環境

| 検証環境 | |
|---|---|
| CPU | Core i5-14600KF |
| CPUクーラー | CPS RZ400V2 |
| CPUグリス | GS-04A |
| ビデオカード | 玄人志向 RD-RX9060XT-E16GB/DF |
| マザーボード | MSI Pro B660M-A DDR4 |
| メモリ | DDR4-3200/8GB×2 |
| SSD | WD_BLACK SN770 NVMe 1TB |
| 電源ユニット | MSI MAG A850GL PCIE5 |
| PCケース | XPG VALOR AIR JP |
| OS | Windows 11 Home 64bit版 |
ここからはCPS RZ400V2を検証用パソコンに組み込み、冷却性能を検証していきます。

テスト用のCPUには、Core i5-14600KFを用意します。インテルの第14世代(Raptor Lake Refresh)の14コア20スレッドのCPUです。

オーバークロックに対応していますが、今回は、Intel Default Setting(PL1 150W/PL2 150W)に設定して検証します。

また、バラック状態ではなく、PCケース(XPG VALOR AIR JP)に収めた状態で計測します。
CINEBENCH 2026

| 平均温度(℃) | 最高温度(℃) |
|---|---|
| 86℃ | 95℃ |
CPUに負荷をかけるレンダリングベンチマーク、CINEBENCHの最新バージョン「CINEBENCH 2026」です。マルチ10分間連続テストを実行し、CPU温度を計測します。
Core i5-14600KFは発熱しやすいCPUで、PL1/PL2を150Wに設定しても高熱になりやすいです。
それでもCPU温度は平均86℃、最高95℃に抑えられており、冷却は十分間に合っています。
Core i5-14600KFのTJMAX(T-Junction Max:許容動作温度の限界)は 100℃なのである程度の余裕は確保しています。

Cooler Master Hyper 212 3DHPと比較すると、平均温度は約4℃ほど高かったです。
FFXIV: 黄金のレガシーベンチマーク

| 平均温度(℃) | 最高温度(℃) |
|---|---|
| 58℃ | 71℃ |
FFXIV: 黄金のレガシーベンチマーク実行中のCPU温度です。CINEBENCHと違い、CPUの負荷は100%になりません。そのため、発熱はおとなしくなります。
CPU温度は平均58℃、最高71℃に抑えられており、冷却は十分間に合っています。

Cooler Master Hyper 212 3DHPと比較すると、平均温度は約4℃ほど高かったです。
騒音をチェック
PCケースのサイドパネルを外し、ケースファン、GPUファンの回転数をゼロにして、デジタル騒音計の「FiedNew FN029A」を使用し、パソコンから約30cm離して、騒音を計測しました。
| 騒音値(dBA) | |
|---|---|
| ファン50% | 39.3dBA |
| ファン100% | 51.5dBA |
ファン50%時は39dBA前後しか上がらず、ほぼ無音ですがファン100%にした際は51dBA前後まで上がります。
正直ファン100%時のファンの騒音はかなりうるさく、不快に感じました。

Cooler Master Hyper 212 3DHPと比較すると、CPS RZ400V2の騒音はかなりうるさいです。
騒音レベルの目安
| 騒音レベル | 目安 |
|---|---|
| 100dBA | 電車が通るときのガードの下 |
| 90dBA | 騒々しい工場の中 |
| 80dBA | 地下鉄の車内 |
| 70dBA | 騒々しい事務所の中 |
| 60dBA | 静かな乗用車 |
| 50dBA | 静かな事務所の中 |
| 40dBA | 図書館の中 |
| 30dBA | ささやき声 |
CPS RZ400V2のメリット・デメリット

- コスパが高い
- 質感が高い
- 取り付けやすい
- オフセットデザインを採用しているのでメモリが干渉しない
- ホワイトモデルも用意
- Cooler Master Hyper 212 3DHPと比べると冷却性能はかなり劣る
- 高負荷時の騒音はかなりうるさい
まとめ
CPS RZ400V2は冷却性能、質感、取り付けやすさ、そして価格が安いといった強みがあり、まさに典型的なコスパの高いCPUクーラーといった印象です。
ただ、同価格帯にはCooler Master Hyper 212 3DHPという強すぎるライバルがいます。
Cooler Master Hyper 212 3DHPは「3DHPヒートパイプ」という唯一無二の特徴があり、CPS RZ400V2を上回る冷却性能を発揮します。
冷却性能のことを考えると、Cooler Master Hyper 212 3DHPを選ぶ方が圧倒的におすすめです。
ただ、CPS RZ400V2はCooler Master Hyper 212 3DHPに比べると、圧倒的に取り付けやすく、その点に魅力を感じるのであれば、CPS RZ400V2を選んでみてもいいかもしれません。

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